- PING純正スリーブ 2023/10/07
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ピン純正スリーブには、付属でシャフトチップ側穴に入れるゴム製のストッパーが付いています。
昔、スルーボアヘッドのキャロウェイやタイトリストで使いましたが、ブラインドボアで使うことはありませんでした。
組み立て説明書を見ると、
弾力のあるソケット足部分には凸部分があり、スリーブ内部の凹に入るような仕組みです。
これだと、接着時にスリーブ内の空気が上手く抜けないような気がします。
※
随分前ですが、アイアンヘッドのホーゼル部分を加熱している時にヘッドが飛んだことがありました。
多分、ホーゼル内の空気が抜けないまま接着され、加熱で空気が膨張したためと思われます😱
- スコッティ・キャメロンパター用スチールシャフト&島田ゴルフパターシャフト 2023/09/29
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パター用スチールシャフトには、ステップ(段差)があるもの、ステップが無いもの、チップ径が9.0mm&9.4mmなどの他、重さにも種類があります。
スコッティ・キャメロンパターのシャフトが錆びているので、シャフトを新しい物に交換してもらいたいという依頼がありました。
『ゴルフ自体は遊びでやっているが、シャフトの見た目が大きく変わると違和感があるので、なるべく同じようなシャフトでお願いしたい』との注文です。
今回選んだシャフトは、島田ゴルフの『JSP-70 120』。
グリップ下のステップ位置がスコッティ・キャメロンと同じなのが特徴のシャフトです。
ただ、キャメロンより少し細いのと、グリップで隠れて見えないですが、この部分のステップが違っています。
シャフト交換後写真(下シャフトがキャメロンシャフト)
上:シャフト交換後
中:カット前島田ゴルフシャフト、緑色↑がステップ位置
下:スコッティ・キャメロンシャフト、赤↑がステップ位置
太さ比較(直径)
A点(ヘッド側から最初のステップ下):キャメロン・・10.2mm、島田・・9.8mm
B点(グリップ下):キャメロン・・12.9mm、島田・・12.5mm
C点:(B点より一つ下のステップ部)キャメロン・・12.4mm
- シャフト挿入長がバラバラなアイアンセット 2023/07/13
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アイアンのシャフト交換依頼がありました。
アイアンはM社ヘッドにN.S.PRO950GH neoが入ったもので、替えるシャフトはDG AMTシャフトです。
AMTシャフトが使用済みシャフトなので、長さ・バランスがどのくらいになるか決めるため、お客様の前でPWのシャフトを抜き、仮組みをしました。
(この時、ホーゼル内を綺麗にした後深さを計測すると、1+1.5/8(1+8分の1.5)インチでした。
結果、PWは35.5インチ・D2.0とし、他番手はこれを基準とすることになりました。
実作業に入り5番のシャフトを抜くと、ホーゼルに入っている長さが短く感じ、計測すると1.0インチ。
他の番手のシャフトを抜く前に、シャフトのホーゼル上部分にボールペンで印を付けます。
ホーゼル内に入っていた長さを計測していくと、下記表のようになっていました。
5 6 7 8 9 P 長さ(インチ) 1.0 1.0 1.0 1+0.5/8 1+0.7/8 未計測
下写真の赤↓部分までがホーゼルに入っていた長さ
シャフトを抜き終わった後、ホーゼル内をクリーニングすると、全番手の深さは1+1.5/8インチでした。
シャフトを抜いた時 ワイヤーブラシで掃除した状態
赤丸部分のように、底にリング状の接着剤が残っているリーマーで底の接着剤を出した後
黒↓部がホーゼル上部線
上シャフト:リーマーで底までクリーニング時の挿入長
下シャフト:赤線・・・シャフトを抜いた時の挿入長
下シャフト:黒線・・・ワイヤーブラシで掃除した時の挿入長
工房で使うリーマーは2種類あり、径を大きくするものと、底に残った接着剤を取り出すものです。
上:底クリーニング用
下:径拡大用右:底クリーニング用
左:径拡大用
今回の件は、N.S.PRO 950GH neo にリシャフトした際、ホーゼル内のクリーニングがきちんとされていなかったためと思われます。
- 新品購入ウェッジ、シャフト入れ直し 2023/06/29
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ネットで新品購入したウェッジのシャフト入れ直し依頼がありました。
お話を伺うと、「フェルール(ソケット)が片方に寄っていて、シャフトがホーゼルセンターに入っていないような気がする。気になるので入れ直して欲しい。」とのことでした。
フェルールを見ると、確かに片方に寄っており、下写真よりはっきりとズレを感じます。
段付きソケットが使われていましたが(ホーゼル内も段有り)、サイズがピッタリではないようです。
シャフトはチップ径9.0㎜、極薄アルミ管を使っての組み上げになりました。
- シャフト接着、真っ直ぐ? 2023/05/15
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グリップ交換のドライバーです(新品購入)。
フェルール(ソケット)が写真のようになっています。
シャフトはホーゼル内で斜めになっているか、片方に寄って入っています。
- カーボンシャフトのチップ側塗装削り 2023/03/14
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ドライバーのスリーブ再利用のために抜いたシャフトです(新品購入から使用)。
先端側削り過ぎと、途中が波打つように変形しています。
- 古いスチールシャフトのサビ 2023/03/14
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中上級者に人気だった(易しすぎず難しすぎず)アイアンのシャフト交換がありました。
10年以上前のモデルになりますが、シャフトを抜くと下写真のように錆が多く出ています。
錆多め側
錆少なめ側
アイアンを中古で購入したり、昔使っていたクラブを再度使うような場合は気を付けましょう。
ちなみにこのアイアン、ヘッド重量が軽く、5番用シャフトから重り(真鍮)を取り出すと、6グラムありました。
それぞれのヘッドは重さがフローしていたので、全番手に6g±の重りが入っていると思われます。
オリジナルのクラブ長はPWでスチールシャフトが35.5インチ、カーボンシャフトが35.75インチとなっています。
- グリップ交換時の両面テープと溶剤の相性 2023/01/29
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ウェッジのロフト調整で来店したお客様との雑談で「自分でグリップ交換をしているが、右手親指が当たる所がズレる(動く)」という事を話していました。
今まで同様な症状のグリップを何度か見たことがありますが、これは”溶剤が乾いていないうちに使ったのかな?”位に思っていました。
お客様のクラブを調べると、確かに右手親指が当たる場所が動き、グリップエンドも動きます。
お客様は「グリップが樹脂製だからくっつかないのかな」とも話していますが、店では経験がありません。
話しをしている途中で思い出しました。
PCMという雑誌が両面テープと溶剤の相性を調べ、結果を誌面に載せていたことを。
引用元:PCM:No.12
上画像のタイトルは『装着作業24時間後に固定されず動いてしまった組み合わせ』で、お客様が使っている両面テープと溶剤は正にこの表の×印の組み合わせでした。
(各種溶剤は店やネットで手に入りやすい物)
グリップ素材の違いがどうなのかは分かりませんが、×印の組み合わせで使っている人は多そうです。
- チップ径9.4mmのゼロス7アイアンシャフト 2023/01/16
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シャフト交換依頼がありました。
アイアンとシャフトは共にネット購入したものです。
アイアンはミウラ IC-601ヘッドにフジクラ エアースピーダーシャフトが付いたもので、シャフトは日本シャフトのゼロス7です。
まずはアイアンのシャフト抜きです。
シャフトを抜くと、接着寸法は1インチです。(アイアンホーゼル内深さは1.25インチ)
交換するゼロス7シャフトは使用済みシャフトなので、長さを確認します。
番手 6 7 8 9 P 元シャフト長 37.5 37.0 36.5 36.0 35.5 実際のシャフト長 36⅜ 35¾ 35⅜⁻ 347.5/8 345.5/8
長さフローが一定ではありません。
取り敢えずどのくらいのスイングウェイトになるか確かめたくホーゼルに入れようとするのですが、入りません。
何と、チップ径が9.4mmです。(ホーゼル内径は9.0mm)
日本シャフトのカタログではチップ径が9.02mmですから、このシャフトはクラブメーカーオリジナルシャフトの可能性があります。
お客様と相談し、シャフトは店にあった使用済みN.S.PROを使っての組み上げになりました。
余談ですが、
ミウラヘッド+エアースピーダーは、スイングウェイトがC9.0±。
ホーゼル内深さが1.25インチに対し、接着寸法は1インチ。
グリップはバックラインが強調(竹ひごが入っているかのよう)されている。
などから、クラブにこだわりを持つ年配の方が使っていたのでしょうか。