- グリップ中心点のズレ 2020/12/28
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アイアンセットのグリップ交換がありました。
そのうちの1本が左写真のようになっており、グリップエンド側が捩じれていると思いました。
グリップを切らずに抜いてみると、そのままの状態です。
捩じれたままゴムが固まったのか、初めから白点がズレていたのか、・・・?
- シャフトの流れ&シャフト違い 2020/12/21
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全クラブ(13本)のグリップ交換がありました。
グリップ交換後にお話しを伺うと、「今の構成になって1年以上。シャフトが少し変なことは分かっているけれど、今のところ特に問題はない」とのことでした。
クラブ構成はウッド類3本・アイアン#3~PW・ウェッジ2本です。
1Wシャフト:フジクラ スピーダーエヴォリューション Ⅱ 6S 振動数 264cpm
3Wシャフト:ミズノ MP QUAD Fw 63g S 振動数 252cpm
5Wシャフト:フジクラ スピーダーエヴォリューション Ⅱ 6S 振動数 272cpm
アイアンシャフト
#3:ダイナミックゴールド S400 #4~PW:ダイナミックゴールド S200
最近時々見かけるのは、単品ウェッジを使っている場合、セットのPWより50度前後のウェッジの方が長いことです。
このお客様の場合は52度がPWより1/8インチだけ長かったのですが、4分の1インチ位ウェッジの方が長いことが多いです。
- ヘッド内異音修理 2020/12/07
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ドライバー、キャロウェイ エピックスターのヘッド内異音の修理依頼です。(ジュニア・翌日使用)
チェックすると、ヘッド内からカラカラと音がします。
お客様には、異物が出ない場合はジェルを注入して異物をジェルにくっつけると説明。
作業内容は、
1、シャフト抜き
2、ホーゼル底穴開け
3、異物取り出し or ジェル注入
4、ホーゼル底をふさぎ、シャフト装着
となります。
1&2
右写真は、ホーゼル底を塞いでいた白プラスチックを削り出した後。
3、
異物が出るように30分以上努力しましたが、出ず😭
ジェルの注入に切り替えます。
ゴルフワークス・インナージェル
今回は少し広い範囲に2g注入
音鳴りは止まりました。
4、
ホーゼル底の穴径は5.5mm、市販のプラスチックストッパーの足部分の直径は6.5mmで入らない為、真鍮の平ストッパー(0.5g)使用。
組み上げ時はジェルとストッパーの重さ2.5gを考え、バランス調整用重りは3.5gにする。
ヘッドソールをよく見ると、カーボンが剥がれかかっている部分があり、ここから砂粒みたいな物が入ったのかも知れません。
この作業の他、3本のグリップ交換があったのですが、その内の1本があまり見ないクラブでした。
ミズノ TRウェッジ
ロフト角:70度
- DEMO用(店頭試打用)シャフト 2020/11/24
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ドライバーのシャフト交換依頼がありました。
持ち込みシャフトなのですが、包装用ビニールには「DEMO」の文字が入っています。
シャフトはネットで購入したディアマナ『D-Limited』新品。
シャフトには「店頭試打用 NOT FOR SALE」の刻印が入っています。
- ディアマナ、ジュニア用シャフトとグリップ 2020/11/17
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ジュニアが使うドライバー(エピック フラッシュ スター 12度 + グランドバサラ GB29 LITE/グリップ ブラックニオン レディース)のシャフトが折れ、ディアマナ ジュニアのREDに交換です。
シャフト接着作業でアルミ管を使ったこと以外は特に問題なく終わりました。
お客様が持ち込んだグリップはM60サイズですが、今までのブラックニオン レディースとはグリップエンドの太さが違うので、持ち込みグリップは却下。
ディアマナ ジュニアのバット径は0.555でシャフトにビルドアップテープを巻いてブラックニオン レディースを使っても良かったのですが、今回はツアーベルベット ラバー レディース用M56を使いました。
今回の組み合わせでのグリップの太さは、ツアーベルベットの方がほんの少し太めです。
上写真黄色の矢印はグリップエンドから5cmづつの位置です。
参考数値(直径)
グリップエンド 5cm 10cm 15cm ディアマナ(J)
+ツアーベルベット(L)30mm 21.8mm 20.9mm 19.4mm グランドバサラ(L)
+ブラックニオン(L)30mm 20.8mm 19.8mm 18.9mm
ちなみにドライバーは43インチの長さで、バランスはB6.4でした。
- XXIOドライバー、不適切なシャフトの入れ方 2020/11/06
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XXIOドライバーのシャフト交換がありました。
ネック部を見るとフェルールがずれており、シャフトを抜くとアルミ管orセル管などは使われていません。
- キャロウェイ EPIC STAR 5Wのシャフト交換 2020/05/17
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下記『PING G400 UT ホーゼル内径』の作業数日前に、EPIC STAR FWのシャフト交換がありました。
このお客様はメーカーと契約していて、純正のソケット持参でした。
右写真は現物とは違いますが、ごれに近い段付きソケットです。
足部分は厚さがあります。
足の長さは約1.5/8インチ
ホーゼル内深さ:1+1.5/8、シャフト接着長:1.0インチ
シャフトを入れたソケットをホーゼルに合わせると、ソケットは少しきついくらいでホーゼルに入り、シャフトのチップ側もぐらつきません。
(ぴったりだったので、ホーゼル内径等を測り忘れ)
純正ソケットがなかったら、アルミ管での対応になりました。
純正は「さすが」でした。
- PING G400 UT ホーゼル内径 2020/05/17
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ピンG400・4番UTのシャフト交換がありました。
クラブには「DEMO」シールが貼られています。
このシャフトのチップ径は9.0mmで新しいシャフトのチップ径も9.0mm。
問題はないと思っていましたが、計測するとホーゼル内径が10.3mmもあります。
このヘッド専用(汎用)ソケットも販売されていますが、段付き(足付き)ではありません。
店在庫で同寸法のソケットと厚めのアルミ管2枚を使っての接着になりました。
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普段使っている接着剤はY610ですが、A剤とB剤を混ぜた後は1分後位から固まり始めるので今回は使わず、硬化までの時間がたっぷりあるアラルダイトを使いました。
- アイアンシャフト折れ→取り出し 2020/05/08
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アイアンのシャフト折れ修理です。
折れた部分はホーゼルの上から3~5mm位中です。
ホーゼル内に残ったシャフトの中を見ると、重量調整用の真鍮棒があり、いつものシャフト折れで使う工具が中に入りません。
まずは、工具が中に入るよう真鍮棒をドリルで削り出します。
で、工具を使うのですが、工具の刃がシャフトに食いついてくれません。
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いつもならこれで抜けるのですが…。
仕方なく、シャフト自体を削り出すことに変更。
ただ、スチールシャフトは一種の鋼で硬く、普通の鉄を削るようにはいかないと思いながらの作業です。
ドリルの径を少しづつ太くしていくのですが、結果としては削るというより小さく割っていく感じです。
最後は、ドリルの先にシャフトと真鍮棒がくっついて出てきました。
今回使ったドリルとリーマー
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昔のパーシモンドライバーには、ネック部に小さなネジが使われているものがありました。
スチールシャフトをそのままヘッドと接着し、ネック部にネジを入れようとしてもネジは入っていきません。
シャフトの接着前にネジが入る所をバーナーで熱した「なまし」が必要でした。
(なました所は柔らかくなり、接着後小さなドリルでネジ部に穴を開け、その後ネジを入れる)
メタルヘッドの初期は、ネックにピンを使っているものもありました。
元は黒ヘッド。
当時は自分で塗装もしていました。
- アイアンのホーゼル内深さがバラバラ&ホーゼル外径も不揃い 2020/03/16
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アイアンシャフト入れ直しに関する問い合わせがありました。
内容はおおよそ以下のようなものです。
カーボンシャフトが入ったアイアンを手持ちのスチールシャフトに交換したのですが、その時に9番だけシャフトの入る長さが他と違う(短い)と言われましたが、そのままで組んでもらいました(クラブは6番からWまでの5本)。
シャフト単体の長さは番手別に揃えてあったので9番が長くなってしまい、違和感が出る。
その後他店で9番だけシャフト交換の依頼をしたのですが、その店ではホーゼル内に何か詰まっているか内径が細くなっているかで、やはりシャフトが入る長さは今までと同じと言われ、深さの足りない長さ分をチップカット(約0.25インチ)して組んだということでした。
このような事があり、どうしても気になるので9番のホーゼル内深さを他の番手と同じ長さにして組み直してもらいたい。
なお、当初入っていたカーボンシャフトは接着長が皆同じだったとの話でした。
お話しでは何とも言えないので、取り敢えず8番と9番を送ってもらいました。
一通りクラブスペックを調べ、シャフトを抜きます。
シャフトが黒メッキなのでシャフトに傷がつかないようにソケットをずらしてからの作業。
シャフトが入っている長さ(接着長)に約0.5インチの差があります。
ホーゼル内を調べます。
8番 9番(真ん中の丸は穴) 9番、アルミ管取り出し後
ヘッド重量は8番:275.1g、9番:282.5gで特に問題はなさそうでしたが、ホーゼル内をよく見ると9番にはアルミ管が使われているのに、8番にはありません。
(8番はシャフトを抜いた時に、プラスチックシムのようなものが出てきた気もします)
9番のアルミ管を取り出した後で8番と9番のホーゼル内径を調べると9.7~9.8mmあります。
9番のホーゼル底は深くできそうです。
また、できたらグリップを再利用したいとのお話しだったので、グリップを抜きました。
すると、グリップエンドが丸く切れています。
シャフトエンドの切り口を見ると、バリ取り時に機械で削ったのでしょうが、鋭利になっていました。
グリップを抜くとシャフトエンドの両面テープも切れています。
お客様に今までの作業内容を報告し、他の番手も送っていただきます。
同時に9番のホーゼル内を深くするのですが、深さ・径をどのくらいにすればよいのか情報を集めます。
クラブメーカーに聞いてみました。
1、ホーゼル内の深さが一定とは限らず、どちらかというとヘッド重量優先
今回の9番のように1インチの深さは”まれ”ではあるが、ゼロとは言えない
2、ホーゼル内径が太いのは、ライ角やロフト調整などの場合、ネックを曲げるのではなくシャフトの入れ方である程度の調整ができるようにしている・・・アメリカの考え
3、推奨シャフト挿入長(接着長)は企業秘密
4、9番の基準ヘッド重量は部署違いで不明
今回は他メーカーの多くが採用している1.25インチの深さに穴を開けます。
穴開け作業です。
このヘッド本体の中にはポリマーのようなものが入っているので、なるべく熱をかけないように注意して行います。
ヘッドには濡らした
キッチンペーパーを巻くネック部には
マスキングテープ使ったドリル
ドリルは5・6・7・8・8.5・9・ミリと0.1ミリ刻みのリーマーを使用。
一度に削る量が少なく
ヘッド(ホーゼル部)に触れても
熱を感じない
お客様から残りのクラブが届き、スペック調べの後シャフト抜きとアルミ管取り出しです。
ホーゼル内クリーナー用リーマー(9.2mm)を使うと、アルミ管がそのまま取れました。
各番手のホーゼル内写真と深さ&ヘッド重量
6 7 8 9 W 深さ:1.25インチ 深さ:1.5インチ 深さ:1.5インチ 1.25インチに調整 深さ:1.5インチ 261.6g 267.2g 274.8g 281.3g 287.1g
6番・7番・Wに使われていたシャフトのチップ側写真です。(赤↓部の赤線がホーゼル上部で引いた線)
上から
6番
7番
W
シャフトです
ヘッドに合わせたソケットを用意するのですが、ホーゼル外径に結構大きな差があります。
6 7 8 9 W ホーゼル外径 13.8
~13.8513.55
~13.6513.5
~13.713.7
~13.813.5
~13.55
ホーゼル外径:13.8mm ホーゼル外径:13.5mm
今回はソケット外径が、13.5ミリと13.8ミリを用意しました。
シャフトを真っ直ぐ入れるためには厚めのアルミ管を使います。
(0.25mm厚のアルミ管が2種類あるのですが、微妙に0.25+と0.25-で重さも0.2gの違いがあります)
お客様に経過報告をすると、このヘッド専用ソケットを持っているとの話なので送ってもらいました。
ソケットとシャフトチップ側に着けるスペーサーがセット
ソケットの足部分は外寸11mm
(ホーゼル上の段部分に入る)
シャフトチップ側に入れたスペーサー外寸9.7mm
写真を撮り忘れたのですが、ソケットの
足部分には2か所に丸い穴が開いています
今回は9番のホーゼル内を1.25インチまで深くしたのですが、太さは9.2mmです。
このため、専用スペーサーは使わず、専用ソケットとアルミ管で組み上げます。
(全番手の接着長は1.25インチ)
組み上げ後、ライ角調整をしたのですが、1.5度の調整でバランスが0.3ポイント変化しました。
(クラブは6番からWまでの5本ですが、6番は単品で手に入れ7番からWまでをセットとして手に入れたとの話でした。7番からのライ角が全番手フラットになっていたので一度調整をしてある感じです。6番はノーマル数値。)